年長組へ贈る「命の話」

間もなく小学校へと巣立って行く年長組各クラスを回って、園長から年長組の子ども達に贈る最初で最後の授業として「命の話」を伝えました。学校の授業の様に約45分間、実に真剣に集中して話に耳を傾けてくれました。

人の「命とは何だろう?」と言う問いかけから、一人ひとりが命の大切さに気付き、自分の命を大切にする事は当然ですが、自分以外の命の尊さも理解してもらおうと、心を通わせながら一緒に考えてもらいました。

「命とは何か?」の問いに対して真っ先に出たのが「心臓」という回答です。そこで聴診器を用意して自分の心音や友達の心音やウサギの心音などを聞き比べて命の営みを感じてもらいました。

この「命の授業」は、103才になった現在も聖路加病院で現役の医師として診察をなさっている日野原重明先生が二十年前から小学生を対象に伝え続きけている内容(ユーリーグ社出版「命の授業」普及版」)をヒントに、年長組でも解りやすい言葉で伝えました。

まとめとして「命」とは「生きられる時間」の事も差し、その大切な時間を自分だけの為に使うのではなく、ご両親のように自分以外の人の為に使える人になって下さいとメッセージを伝えました。そして、小学校に入学したら自分の命は自分で守る様になるので、出かけた命は必ず元気なままご両親の元へ帰ってくる事を約束して授業を終えました。