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年長クッキング組第5弾「一汁一菜を作ろう」の様子

生活体験を通じて日本伝統の食文化への興味関心を深めるきっかけにと、年間を通じて行ってきた年長組のクッキングも今日で5回目、いよいよ最終回を迎えました。
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今回はその総まとめとして幼稚園の畑で収穫した冬野菜を使って、日本伝統の「一汁一菜」を調理し、出汁の事や配膳文化、箸の使い方に至るまで学びを深めました。
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今回の「一菜」となるおかずは「切り干し大根」です。一週間前に子ども達が細切りにした青首大根を寒い風にあててしっかり乾燥させ下準備をしました。
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まず始めに和食には欠かせない「出汁(だし)」の「旨味(うまみ)」について学びました。世界で一番固い食べ物「鰹本枯節」を触ったり、匂いを嗅いだり、二本を重ね合わせ叩いたりして鰹だしと昆布だしの味見比べもしました。
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ケガをしないように気を付けながら実際に削り節器を用いて本枯節を削る作業も体験しました。昔はどの家でもこうして子どもが鰹節を削る役目をしていました。
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削り節器の引き出しを開けてみるとちゃんと鰹節が削れていて感激する子ども達。すかさず自分で削った鰹節の味見もしてみました。
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そして皆で削った鰹節を沸騰した鍋に投入し味噌汁の出汁を取ります。量が足りないので花鰹もたっぷりと加え、出汁を取った後の鰹節の味見も…すると「味が無い!」と気付き「きっと出汁に味が移ったんだねー」。
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「一汁」の味噌汁の具はプランター育てた冬野菜と油揚げです。今日のクラスは大根と人参でしたが、他のクラスでは長ネギや蕪を収穫して入れたクラスもあります。勿論具を切る作業は子ども達が行いました。
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煮込んでいる間に暫し座学の時間があり、今回は日本伝統の一汁一菜の配膳の仕方につい学びました。そして食べきれる量を考えながら自分でご飯をよそい、何度もお代わりをして毎回ご飯もおかずも完食ました。
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和食の旨味は世界無形文化遺産に認定されるほど世界中から注目されている日本が誇る伝統文化です。その素晴らしい食文化は手間暇と心を込める和の文化でもあります。そんな気持ちで我々教師も保育に臨みたいと思います。
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